

2018.08.15
『キトラ古墳壁画体験館 四神の館』は予想を超えた壮大な世界観
今年の夏は本当に酷暑なので、室内で過ごすことが例年に比べて多くなっている気がしませんか?
プールや海、山でのキャンプ……
本当は夏ならではの時間を存分に過ごしたい。
でも、日常的にエアコンの効いた室内にいる私は、「熱中症になったら大変」と少し躊躇してしまいます。
こんな暑いときは屋内で楽しめる場所に出かけるのが一番!という訳で、ふと思い立って、高取町のお隣、明日香村にあるキトラ古墳に行ってみました。
「ふと思い立って」歴史的に重要な場所にすぐに行けるのが明日香村
行ったのは、明日香村に平成28年9月にオープンした『キトラ古墳壁画体験館 四神の館』。
キトラ古墳では1983年の調査で石室内に極彩色の壁画が発見されました。その壁画を「特別史跡キトラ古墳の壁画」として保存管理しているのがこの施設です。
今回はたまたま時間が空き「近いし、屋内だし、一度くらいは行ってみるか~」という軽い気持ちで出かけたので、「壁画が公開されていない」タイミングになってしまいました。
壁画公開は何回もされているのに……残念。(涙)
そんなわけで実際の壁画は見ることができなかったのですが、本館地階展示室と古墳鑑賞広場だけでも、私は十分に楽しめました。
7世紀末から8世紀初めころという遥か昔に描かれたという、現存する世界最古の科学的な天文図に、私はすっかり圧倒されてしまいました。
レプリカではあるのですが、北斗七星や太陽や月などが描かれた図は、見るだけで感動もの。とても壮大な世界観です。
実は私、恥ずかしながらこれまでキトラ古墳にはそれほど興味がありませんでした。
壁画の公開も「ふーん」という感じで……本当に失礼なヤツ。
でも四神の館は「どうして今まで来なかったんだろう……」と、自分の行動力のなさを情けなく思った程の感動ぶりでした。
こんなに歴史音痴な私でも「思い立って」行けるほど古墳が身近な場所にある、奈良・あたか地方はすごいところだなと思います。
ロマンいっぱいの壁画で夢見心地
壁画には天文図以外にも、青龍、白虎、朱雀、玄武の四神像の全てや、動物の頭と人間の体をもった十二支像も描かれています。
そんな神の姿が描かれている石室。きっと死者の安らかな眠りを願って、祈りを込めて描いたに違いありません。
考えれば考えるほどに、さまざまなロマンが浮かんできます。私はすっかりキトラ古墳の虜。
今度はしっかり壁画公開日を調べて、申し込みをしてから来なくては。
悠久な営みを感じる幸せ
山城として有名な高取城の天守閣跡に行ったとき、空の広さと大峰山の美しさに圧倒されました。
そして今回はその隣の明日香村にあるキトラ古墳で、周りの景色に癒されました。
昔から人が住み、生きてきた場所。少し近くを見渡せばそんな場所があちこちにある高取町です。
そして今日もゆるりと時間が過ぎていきます……。