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ゆるまち編集部

2018.08.31

ゆるまち編集部

城下町として栄えた「土佐街道」の街並み

土佐街道には、現在でも高取町が城下町として栄えた頃の屋敷跡や町家が残っています。

繁栄期は500軒もの商屋が軒を連ねたと言われています。現在も住宅として使用されているところもあり、高取城へ向かってゆるやかな坂道を歩いてみると、昔ながらの瓦屋根の家々、「虫籠窓」、「つし二階」など、何故か懐かしさを感じる風景にであえます。

 

藩主を見下ろさないために

「つし二階」は、江戸時代から明治時代に造られた様式と言われています。
身分制度が厳しかった時代、「藩主」を高いところから見下ろしてはいけないとされていました。ですから基本的に二階建ては禁止されていました。

そんな時代背景から生まれた「つし二階」は屋根裏空間で天井が低く、使用人の部屋や物置などとして利用されていました。

 

虫かごの様に見える虫籠窓

つし二階に付けられた、縦に格子状に開口部を設けた固定窓のことを「虫籠窓」(むしこまど)と言います。

多くは漆喰を塗り回され、窓といっても開けたり閉めたりできるものではなく、外から差し込む明りを取り入れたり、風通しを目的としたものと言われています。しかし明治の頃に入ると、2階の用途も変わり窓の形も変化していきます。

写真の虫籠窓は白と黒のコントラストが効いていて、高級感を感じますね。

薬草タイルを眺めながら

高取付近には、有用な薬草が数多く育っていたことから「薬のまち」と言われています。街道の石畳には、所々薬草の絵を描いたタイルがはめ込まれています。お馴染みの花にこんな効用があるなんて、ちょっぴり驚き。小さい頃ヨモギの葉を石ですりつぶし、お医者さんごっこをしたことを思い出しました。

様々な薬草を見ながら、どんな効用があるのか、どんな風に調合されて薬になっていたのか、昔に想いを馳せてみるのもいいですね。

アオキ 薬効:ねつさまし・やけど・しもやけ

キキョウ 薬効:せき止め・ぜんそく・にきび

 

薬草の他にも高取町の花(サツキ)や、木(カエデ)の汚水桝の蓋もありますよ。

 

秋風にさそわれて

これから暑さが落ち着き心地よい季節になっていきます。ぶらり「土佐街道」を歩きつつ旧城下町の繁栄ぶりを偲んでみてはいかがですか。今日もゆるりと時間が過ぎてゆきます。